写真:ストックホルム旧市街地。この辺は魔女の宅急便のコリコのイメージになったらすい。
スウェーデソ調査を続行しているあそがま氏こと望月氏です。(前回のレポート ”[スウェーデソ公開調査] 第一週目 ”スウェーデソにも起業ビザがあった !” ~取り方、期間、費用など” [URL])
前回も書きましたが、今回の調査は自費でやってるボランティア公開リサーチでございます。w 現在オレオをいただける窓口は銀行だけですが、顔本やタソブラーでちょいと声をかけていただいて、”銀行口座情報くれる?”と言っていただけると鼻血がでるほど嬉しいと思います。あ、ホの鼻血ではないです。(http://fukushima-diary.com/pay/)
ビザと起業の方法について第一週目でほぼ完全に固めたあと何をしているかというと、社会保障の内容と”買える会社”の情報を探しています。
特に前者はたぶん日本でいうと社会保険労務士のような人の仕事になるかと思うのですが、色々みんな夏休みなので少し時間がかかっていまふ。少々お待ちくさいまし。
スウェーデソは基本的に学校も医療も無料です。
僕は前から世界中の民族が集まる北欧の学校に子どもを通わせるメリットを言ってきましたが、無料とあれば行かせない理由はないように思います。実際にスウェーデソで育った人は、”日本の学校は入学試験だけでも凄いお金を取るけど頭がオカシイと思う”と言っていました。
最近のOECDの学力調査ではスウェーデソは30位台後半(アメリカより低い)で、これに関してスウェーデソ国内でも色々議論があるようです。しかしこれは教育のそもそもの方向性の違い。つまりクソ暗記型の勉強をさせるか問題解決型の勉強をさせるかの違いだろうということで落ち着いているようです。
問題解決型というのも”そもそもの問題を発見する能力はない”ということを表しそうですが、ただのクソ暗記型よりは役に立つだろうと思います。
一方で実質的に医療が無料なせいで国内の病院はほぼ常に満員。突き飛ばされて転倒、頭を打って運ばれた94才のおばあさんが12時間待たされたという事例もあるらしく、なかなか福祉国家の理想とはいかないようです。結局お金のある人は高いお金を払って私立病院に行ったりするので、まともな医療を受けようとするととんでもないコストがかかるというアメリカと同じ結果になってる感じです。まあそれでもいざという時、ほぼ無料で病院に行けるというのはちょっとした安心感ではありますが。
現在アパートや不動産についても調べていますがやはりストックホルム中心部はなかなか高いです。現地の人の話だと、学生や新入社員は親に頭金を払ってもらい、家賃ではなくローンという形で月々支払い、出る時に解約の代わりに売却するというケースも多いそうです。それでも内装にお金をかけると数百万の利益が出ることもあるらしく、買った瞬間不動産価値急降下する日本と一概に比較することは難しそうです。
確かに物価も家賃も高いのですが、同じ家賃10万でも都内のレオパとストックホルムの石造りのアパートでは質が比較になりませんし、他の日用品も他国と一概に比較することは難しいです。
例えば500ccのペットボトルの水も2€くらいします。でも水道水が普通に飲めるので、水道水を入れればいいわけですし、デパートなどで売っている服もとても質が高いです。価格/質で比較したらもしかして他の国より結局安いかも知れません。
またビザの取得にかかる費用がオラソダなどよりも高いという話もあります。でもアムステルダムとストックホルムを比較した場合、街の規模や活気という意味でストックホルムはアムステルダムの比較にならない次元です。起業ビザで申請する場合、事業の内容にもよりますがローカルベースの商売をするにはストックホルムの方が圧倒的にやりやすそうです。
シリアやソマリア、イランなどからも移民を受け入れている関係から国際色が豊かでコミュニティのバリエーションがとても多彩です。アムステルダムも他の大陸の都市に比べて柔軟に多様性を受けいれている街ですが、スウェーデソは国のアイデンティティとして他国の移民を受け入れる伝統があるので(大戦を経験しておらず、自国民だけでは安定的な人口増を支えられないと判断している)今後さらに多様性が増していく気がします。
ということで、総合的にみて費用に見合う品質は期待出来るし、子どもを学校に行かせて育てるのであれば間違いなくヨーロッパでは最高の条件(ノルウェーやフィンランド、デンマークは未調査ですが)、それでいてビザにかかる費用や審査もAUなどとは比べ物にならないほど手が届きやすいのではないでしょうか。
Iori Mochizuki You read this now because we’ve been surviving until today.