This is the Japanese version of this column.
物を欲しいと思わない人間には生きづらい世の中になってきました。
食べ物があり、仕事があり、触れ合う人間がいればそれ以上何も要らないはずなのに、車を買え、家を買え、あれを買えこれを買え。欲しがらない人間は”若者の◯◯離れ”と罵られ、非国民扱いです。
ルーマニアはブカレストのアパートに住んで3ヶ月になります。この間買ったのはカーテンだけ。
福島のことを調べ、運動のために歩き、食事をするという、シンプルな生活。これだけで、十分です。健康でいられれば。
ブカレストに居続けることも出来ますが、6月第一週に少し離れた地方都市に行きます。具体的には、SighisoaraとAradという街の周辺にある小さな村を散策し、ミニマルな生活が堪能出来る場所を探してきます。
ぼくがまだ若いからか、現地の人にもよく言われます。”なぜわざわざそんな辺鄙なところに行くのか。”
しかし、ぼくのいた東京は世界最大の都市の一つ。そこをはなれた時点で、それと同じようなものはどこにも期待していません。東京でやれることはほぼやり尽くしましたし、もう十分です。要りません。
この”散策”には2つの目的があります。一つは以前に約束した通り、日本人のためのゲートを作るためです。日本人が海外で生活するにあたって一番大切なものが”仕事”であることは分かっていますし、Fukushima Diaryにそんなお金はありません。しかし、出来ることから始めていきたい。前に進んでいけば、自然に解決していくこともある。そういうことで、短期的、そして長期的に日本人が住めるような環境を探してきます。
もう一つは、これも以前約束したとおり、スバルバルドに行くための第一ステップを作るためです。スバルバルドはまだあまり行った人も多くなく、情報も少ない。その前にもう少し平穏でリスクの少なめな土地に安全圏を作っておくことは重要だと思っています。僕自身にとっても、今後の調査の事前予習になります。
調査項目は以下の6つ。
治安
生活費
学校や幼稚園の整備状況
医療機関の整備状況
気候
インフラ整備状況
実際ルーマニアの地方都市周辺にはフランスやイタリアからの移民が増えてきており、村落部に独自のコミュニティを作り始めています。おそらく、僕らと同じような考えを持っているのでしょう。
日本から出てきた人には田舎の方がブカレストよりも馴染みやすいかも知れないというのもあります。治安、文化、生活パターン。これらの面で、プレーンな田舎は住む人それぞれでカスタマイズ出来るという利点があるからです。
このような中で、この項目を調べてきてほしい、見てきてほしいという声があれば是非リクエストを頂きたく思います。随時調査し、Fukushima DiaryやTwitterなどで発表していきます。その際、もし調査費を支援していただければとてもありがたく思います。
ルーマニア辺境調査について、また更新して行きたいと思います。
Iori Mochizuki Thank you for your support. Now your donation will be spent on the next research for the possibile Japanese village in Romania. (560€) At this moment, 496€ to go. (Euro) Train : 100 Hotel in Sighisoara : 30×7 nights Hotel in Arad : 30×7 nights Bus : 40 Total : 560